夫婦で始めた古着屋の話。街の大きなクローゼットになる。

夫婦で始めた古着屋の話。街の大きなクローゼットになる。

「あれ?また服増えてる?」

「いや、こないだ見つけて買ってきたんだよ。いいでしょ?」

「おんなじの持ってなかった?」

「いや、生地を見てほしいんだけど、これすごく織りがよくって……」

「はいはい。気に入っちゃったのね。」

「しかも古着で見つけたから安くてさ、めっちゃ状態もよくない?」

「まだまだ着れるのにもったいないよね。」

 

私たちは夫婦で古着屋をやっています。

私はリユース業界で3店舗の店長を経験しました。年間3万着、一点一点に金額をつけ、お客様と買取のお話をしてきました。とにかくたくさんの服に触れ、その 奥にある価値や魅力を感じる仕事 が好きです。

一方、妻は服は好きだけど、それ以上にガジェットや最新技術に夢中。ポケットがいっぱいついている服は「機能性が高いから好き」と言い、スマホは日本未発売のショルダーストラップ一体型にできるモデルを愛用しています。

そんな個性バラバラな私たちですが、ひとつだけ共通点がありました。

それは、「長く使えるもの・大切にしてきたもの」に魅力を感じること。

 

どんなアイテムでも、「なんかいいんだよな」と 無性に愛着がわく 経験ってありませんか?
ブランドや金額に関係なく、服を知れば知るほど “好き” のポイントは増えていく。
私たちはそんな 「良さをシェアできる場所」 をつくりたいと思いました。

 

古着屋とひと口に言っても、そのスタイルはさまざま。
リユースは誰でも利用しやすいけれど、ファッション好きが「わざわざ行きたい」と思える店もある。
私たちは、そんな場所を目指しています。

当然、商品はすべて一点モノ。どこにでもあるわけではありません。
だからこそ、「名古屋に、面白い古着屋があるらしい」 と思ってもらえるようなお店をつくりたい。
服の出会いを、もっとワクワクするものに。

そんな思いで今日もお店でお待ちしております。